電書01『未来のテキスト 電子書籍に関する55冊』
「2万6000円とかって払って電子書籍のセミナー行くヤツの気がしれない。金を出して著名人に会ってレベルアップすると思ってる大人は馬鹿ですよ」
小田明志くんを見習ってディスってみたけど、似合わないことやるもんじゃないな。
とはいえ1万円以上もするセミナーに行くぐらいなら電子書籍に関する本を読んだほうが断然コストパフォーマンスがいい。それで自分で電子書籍を読んだり、発行したりしてみればいい。実感として理解できる。やってみると、すごく簡単だから。
でも、どんな本を読めばいい? という人には、電子書籍部の電書第一弾『未来のテキスト 電子書籍に関する55冊』を読んでいただきたい。
5月23日、文学フリマのI-18「電子書籍部」のブースで、200円で購入できる。200円で「電子書籍を買う」という体験ができ、電子書籍を読むことができる。電子書籍に関するどんな本を読めばいいのかが分かる。電子書籍について考えるヒントが詰まっている。これが、セミナーの100分の1以下の出費ですむ。
電子書籍について考えているメンバーが55冊をピックアップ。SF、技術書、論考、記事など、さまざまな電子書籍に関する本を紹介する電子書籍だ。
55冊に選ばれたタイトルをいくつか紹介しよう。
- 佐々木俊尚『電子書籍の衝撃』
- 飛浩隆「自生の夢」
- 畑中佳樹『電子小説批評序説』
- 日本電子出版協会『電子出版クロニクル』
- ニール・スティーヴンスン『ダイアモンド・エイジ』
- 伊藤計劃『ハーモニー』
- テッド・ネルソン『Computer Lib Dream Machines』
- 福井健策『著作権の世紀―変わる「情報の独占制度」』
- 小林弘人『新世紀メディア論-新聞・雑誌が死ぬ前に』
- 『考える人2009年秋号 特集活字からウェブへの……。』
- 津野海太郎『本とコンピューター』
- 藤子・F・不二雄『ドラえもん41巻』
などなど。
電子書籍で読むにはどういうふうに書くといいのだろう? 電子書籍で何が変わるんだろう? そういったことを試行錯誤しながら、紙の本のテキストを流用するのではなく電子書籍部がゼロから書き起こした最初の本だ。
内容と共に、その試行錯誤を電書第一弾『未来のテキスト 電子書籍に関する55冊』から感じとってもらえると電子書籍について考えるきっかけが倍増すると思う。
以上、担当米光でした。