電書フリマはすでに第五回まで開催された

■電書フリマ00
2010年5月23日
文学フリマ」にて。
電子書籍部@文学フリマ結果報告
電書15種類/販売数1,453冊/購入者数168人



■電書フリマ01
2010年7月17日
場所:渋谷コラボカフェ/吉祥寺/京都など同時多発各所にて。
電書はコピーできるけど、あの場は絶対にコピーできないんだぜ。(第一回電書フリマ報告)
電書64種類/販売数5,206冊/購入者数529人/来場者数(主催者発表)777人



■電書フリマ02
8/8(日)14時〜夕方
場所:西武池袋屋上。
第一回電書フリマの売り上げを手渡せていない著者がたくさんいるので、手渡すために集まろう、振り返り会もやろー。
ついでに電書フリマも開催。
西武池袋の屋上で電書を販売しました。
屋上に集まった人のコンテンツのみ販売。
買ってくれた人が、直接著者に100円とか200円とか手渡すのは、こづかい日みたいで楽しい風景でした。
孤独のグルメ』にも登場する「讃岐うどん・かるかや」のうどんを食べ、どうぶつしょうぎ大会が開かれ、次の電書フリマの計画も練られ、なかなか、だらっとしてるうえによい会でした。


■電書フリマ03
日程不明。小嶋くんの活躍により、ミス研の合宿で電書フリマがひそやかに行われた模様。杉江松恋さんの電書が6冊売れました。


■電書フリマ04
9/12(日)
模索舎presents「電子書籍時代の同人誌」
場所: 阿佐ヶ谷ロフトA
第一部に元部長米光と部員小林さんが出演。
混乱したフリマみたいなイベントでした!
第二部の間、バーで電書を販売。
ネットにうまく繋げられなかったので、欲しい本をシートにチェックしてもらって、後から送信ということに。ものすごいアナログ感満載な対面販売になりました。



■電書フリマ05
9/13(月)
「米光予言」イベント
場所:幡ヶ谷「forestlimit」
米光一成社会学者で詩人である水無田気流さんが対話を繰り広げました。
イベントスタートから話している内容を同時タイピング。帰り際に電書を配布。約3時間で、電書制作から出版までをイッキにやりとげるという荒技。
会場での活躍は、リーダー小嶋くん、タイピング担当深川くん/飯田くん。ネットワークを結んで各場所での活躍は、変換担当tk_zombie、販売サーバー担当まつながくん。と、臨機越境の電書作成&配布でした。

今後も、次々と電書フリマが開催される予定です。


電書部米光でした。

12日(日)の模索舎presents「電子書籍時代の同人誌」(阿佐ヶ谷ロフトA)というイベント時に、電書を販売します。


ラインナップは、
●未来のテキスト 電子書籍を考える55冊:電子書籍
電子書籍宣言:米光一成×小沢高広
●電書フリマへの道:米光一成
●電書部技術班 シーズン1:電子書籍部技術班
●実況漫画:実況絵師
●大道芸における差別と笑い:池田智恵・小林央
●『電子書籍のこれから』討論会:マジレス!×skype討論会
●迂回と越境の文学(古川日出男インタビュー)KAI-YOU
●.review in 電子書籍部.review
●「パックンたまご!」は幻なんかじゃない:畑菜穂子

の10冊を予定しています。


基本、現場に著者がいる電書を販売します。
急遽決定なので「販売していい?」とか許可とってないので変更の可能性もあります。
*米光追記:現場で許可をもらって販売しました。


以上、電書部畑でした。

新部長あいさつ

新部長の畑菜穂子と申します。

米光講座生で、ライターをしながらフリースタイルという出版社でアルバイトをしております。電書部の島影さん、小林さんたちと四姉妹というユニットを組んで、ポッドキャストの配信もしています。


電書部初期設定のルールを受け継ぎつつ、電書イベントやワークショップ(まだ未定ですが)などで、ひとりでも多くの電書部員の方と直接会ってご挨拶することからはじめたいと思っています。
9月12日(日)のイベント「電子書籍の同人誌」と13日(月)の「水の無い田、光る米〜米光予言社会は到来するか?」に行くので、お話ししましょう。
どうぞよろしくお願いいたします。


以上、電書部新部長畑(@haricona)でした。

部長引き継ぎ

米光です。
部長引き継ぎです。
新部長は、
電書フリマで、販売員/電書制作/担当と、多方面に活躍してくれた畑菜穂子さんです。

畑さん、よろしくお願いします。


以下、電書部立ち上げのときに設定したルールです。


【電書部の初期設定】

1:すべては仮決定である。
よりよい方法やアイデアがあれば、それはすぐに採用され変更され改善される。なので「もう決まってるから変更できない」ということは存在しない。ルールはすべて可変である。
*ただし電書部の外ではこのルールは適用されないので、外とのやりとりなどは、勝手に決定せず情報共有してから進めてください。


2:やりたいことをやる
他人のことを決定するのは余計なお節介なので禁止。自分がやることを決めて宣言するといい。人に対して「やればいいのに」という提案を思い着いたときは、人がやるために「自分は何ができるか」を考えること。


3:情報共有
情報を共有しよう


電書部元部長米光でした。

ジェット返本と本の未来と『誰でも作れる電子書籍』と

『誰でも作れる電子書籍 今すぐできる制作から販売まで』って本が出たよーーー。
電子書籍を出すための、スピリッツ、ハウツー、電書部って何やったの、本の未来ってどうなるの、などなどがギュッとつまってる本です。

これは、読んで終わりっつー本じゃない。読んだところからはじまりっつー本です。なので、『誰でも作れる電子書籍』読書会を、5回ぐらいUstreamでやるよー。
初回は、ゲスト小沢高広。24日の23時から。米光ラジオにて。
読者とワイワイできるといいなーと思っています(もちろん、まだ読んでないって人も歓迎)。ぜひ。

で、もちろん『誰でも作れる電子書籍』は、電子書籍版もあって販売されている。んだけど、こちらはインプレスのスタイルもあって、ぼくたちがやりたいスタイルではぜんぜんない。そこは(正直に書くけど)残念なところ。
でもね、この本は、電書より、紙で読んでほしい本なのだ。

というは。
本って、まとめというか、結論のようなものとして、しっかり綴じられた紙の束として存在するイメージがある。
書籍の「籍」って字は、根っこのはえた感じで、とても象徴的だと思う。
でも、いまや、印刷スピードや、本屋の回転スピードの速さや、出版点数を考えると、そういう本だけじゃなくなってきている。
「ジェット返本」という言葉を聞いた。
本屋に本が届くけど、棚に並べることなく、そのまんま返本されてしまうことがあって、それをジェット返本というそうな。
バカバカしい事態になっている。
これは、なんというか、本屋や出版にとっても一時的な狂騒なのだろう。
電子書籍が普及すれば、そのような本は電書で出せばいい。もっとスローなメディアとしてのメリットをじゅうぶんに活かした書籍がしっかりとしたスピードで作られるといいと思う。
5年後に、書籍出版数が半分になって、値段が倍になってる、というのは、そんなに悪い未来像じゃないと思うのだ。
本屋や流通や出版社だって、空回りの忙しさがグンと減って、しっかりした本をしっかりと扱うようになって、売り上げも落ちていないという状況。
いいでしょ?

で、まあ、そういう意味でいうと、『誰でも作れる電子書籍』は、10年後に、書店の棚にずらーっと残ってるスローな本であるか? と聞かれれば、ノーだ。
もし電書が普及していれば、電書だけで出したほうがいい本である。
でも、そこが、この本のジレンマであって、かつ紙で出す意義なんだけど。「まだ電子書籍が普及していない」だけでなく、どういうものかという認識も曖昧で、実感を持ってない人がたくさんいる、
推測や、憶測だけで、こんなもんだろーっていう発言が、まあ、ネット上だけでも、たくさんある、
電子書籍についての、へんな誤解がたくさんある、
それにまつわる、電書の作り方や、社会の変化が、まだ理解されていないという実状もある、
たとえば、『誰でも作れる電子書籍』電子書籍版が最適なスタイルで販売できないというのは、そのいい実例だ。よくないかッ(自分でつっこんだ)。
なので、電子書籍を読んでいない人にも読んでほしい(インプレスの偉い人も読んでね!)。電子書籍を作るつもりなんてないよ、って人にこそ読んでもらって、「あれれ作っちゃおうかな」って気持ちになってもらいたい。
もちろん、ちょっと興味はあるけど、どうなんだろう?って人には、もっとぜひぜひ読んでほしい。
なので、紙の本として出るのです。
そういう本です。

『誰でも作れる電子書籍http://amzn.to/bg0XPX が届いた! 技術書のような大判の本かと思ったらこれはB5? しかもソフトカバーで私の大好きな体裁。技術的な記述は最小限で,電書の楽しさにあふれた本になってます。これはおすすめ!ma2:twitter
『誰でも作れる電子書籍http://amzn.to/bg0XPX 発売。なんかもう出回ってるみたい。電子書籍の本はたくさんあるけれど、著者はじめ関係者全員が「電子書籍出版経験者」ってのはめずらしいかもしれない。ume_nanminchamp:twitter


電書部部長米光でした。
「こどものもうそう」から転載

電書フリマの反響と野良猫

電書フリマ、いろいろ反響ありがとう。

東京新聞、最終面、1/4スペース以上という大きな記事。内容も、がっちり適確で、しっかり作られている新聞の凄さを実感した。
米光発言、「電書はコミュニティーのハブ(結節点)になる」と「ぼくにとっては、電書は「黒船」なんかじゃなくて、街を自由に巡る「野良猫」のような存在」っていう2点がピックアップされてて、おお、あの混乱した現場で、いろいろわーわー喋ったのに、言いたかったところをしっかりセレクト、すげぇ。
あと東京新聞、100円だってことに驚いた。安い。これ、売り方を変えると売れるな、といろいろな売り方をしばし妄想する。

他にも、テレビ、雑誌の取材がいくつもあったけど、当日ほんと、わーわーしてたので、しっかり受け答えできなくてごめんなさい。
その後、対応させてもらったりしています。


WEBでも、電書フリマのリポートがいくつか。


7/17電書フリマ@京都 結果報告!
京都レポート(第一回電書フリマは、吉祥寺、渋谷3カ所、京都の同時多発開催だったのです!)。
写真を見ると、また違った感じで、とてもいい。
終わった後、電話で「どうだった?」って聞いたら、「ちょー楽しかった」って声がすごく良かった。


電書フリマの光景
電書フリマの光景のつづき
初回の文学フリマのときから参加の平林久和さんによるレポート。
いつも新しい角度から光をあててくれて、勉強になります。


知ったかぶり週報「「読める」電子書籍から「読みたい」「買いたい」電子書籍を作るために。」
直接のレポートじゃないけど、電書部の活動と、電子書籍について。


「第一回電書フリマ( #denf717 )で考えた電子書籍の未来つれづれ」
松永英明さんの電子書籍出版全体の中で、電書フリマを位置づけを考察したレポート。


■tabaneo電書フリマに参加しました 
初参加レポート。


電書はコピーできるけど、あの場は絶対にコピーできないんだぜ。(第一回電書フリマ報告)
米光が書いたリポート。


電書部部長米光でした。

電書はコピーできるけど、あの場は絶対にコピーできないんだぜ。(第一回電書フリマ報告)



「対面販売する理由は交流するためだって言ってたけど交流してるようにみえないよねー」って友達に言われる。


「えええー(俺としては)こんだけすごい交流の場が目の前にあるのに!」と驚くが「だって、米光さん、どこから来たの?とかお客さんひとりひとりに話しかけてないもの」と言われて意味がわかる。



ぼくは、ぼくが誰かと仲よくなることを「交流」と呼んでいるのではなくて。
あの場に、老若男女が(ほんとーに、あんなにばらばらにみえるいろんな人が)集まって、
しきりが悪くてガヤガヤとなってるにもかかわらず(冷房もきかないほどの)人が混在して、
話したり、見たり、指し示したり、聞いたり、読んだり、考えたりしている。そういった場。
人が交ざって流れている場。それを、ぼくは交流と思っている。





ぼくは、あの日、ほとんど何もしていない。
みんなに「OKだよ」と言っていただけのような気がする。


連絡や情報は集まるから、それをまた再配分して伝えたりはしたけど、
すべては、そこにいるみんな(それこそぶらっと遊びにきたのにいつのまにかあれこれ仕切ったり、最初から最後まで立ちっぱなしで活躍したり、一杯ずつコーヒー作ったり、裏で技術班が支えたり、準備段階から片付けまでちゃんとまとめたり、あれこれ買い出しに行ったり、休憩時間もなくなって販売つづけたり、いろいろおおぜいのみんなサンキュー)がOKにしてくれた。

(そう、すてきな写真も撮ってくれた。右の写真はすべて撮影市村岬


僕は米光さん以外の電書フリマに関わった方に一人もお会いしてないんですが、まるで皆さんと空間を共有したかのような一日でした!皆さんホントにありがとうございました。@京都フリマ #denf717 @kohei_mori


今回販売した電書「岸井大輔戯曲集1」に、
“ある人間集団の構成員が自分の活動について納得しており、かつ、自分以外の構成員の活動についても納得しているとき、その集団は美しい演劇である。”って書いてある。


あの電書フリマが「美しい演劇」であったかどうかは、ぼくにはまだわからない(まあ、そもそも演劇のつもりでもない)。
もしかしたら、暑くて不快だったと思う人もいるだろうし、本当にぶらっと入ってなんだかわからなかった人もいるだろう。



いたるところで快適だったとは、これっぽっちも思っていない。


だけど少なくとも、ぼくは、みんな(もちろんぶらっと寄ってくれた人もふくめて)と一緒に、あの場を作れたことはすごく楽しかった。「すごい交流の場だったぜ」と、みんなと誇りたいと思う。


人生で二度とない「聖なる一回性」(by北山修)の場に立ち会わせていただけました。今後ともよろしくお願いいたしますm(_ _)m。#denf717 @wakegiorino


みなさん、こちらこそ今後ともよろしくお願いします(ふかぶかと頭を下げながら)。


また、ぜんぜん、まったくべつの(と、同時に継続している)交流の場で。



電書は、5206冊
購入者数は、529人
来場者数は、ちょっとわからない。
主催者発表は777人ということにしよー(そんぐらいだろ)。


電書はコピーできるけど、あの場は絶対にコピーできないんだぜ。


電書部部長米光でした。